久々に日記を書くとなると偉い腰が重くなる

たまには日記を書いてみようかね。
もう10年近く前だか、まだテキストサイトなんて言葉も知らなかった頃はどんな状況だったかっていうと、俺は入社二年目のサラリーマンで、毎日終電のような生活が続いていた。
インターネットは2chはなくって、あめぞうはあったのかなあ。よくわかんないけどアングラサイト全盛期だった。その頃よく見ていたのは画像掲示板。アイドルのお宝写真やらコラやらオモシロ系の画像やらと時々グロ画像やらが洪水のように流れるサイトを家に帰ってから見るのが日課だった。
そんなんしてるからだいたい寝るのは2時3時、その後会社に普通に行くから毎日眠くってね。その上プログラム作るセンスないから全然進捗が進まなくて。当時のチームの人にはご迷惑おかけしました。
テレホーダイに入り、午後11時を待つってのが当時のおきまりでした。まあ、帰るころは11時過ぎてるから問題ないが、たまにモジュラー指しっぱなしでPC落としたりするから電話がつながらないなんてミスもあったな。
掲示板を見ながら、おおっと思うような画像を見つけるとどうしてもみんなに教えたくなる。で、当時のプロジェクトのメンバーのメアドを聞いて、毎日画像のURLをメルマガ形式で個人のアドレスに配信していたんです。今日はこんな収穫ありましたって。「ココノエデイリーニュース」みたいな名前で配信。二名しか配信先はなかったけど。一応編集後記みたいのも書いてたような気がする。
で、毎日送っているんだがいいネタがなかった日もある。そうすると、なんだこれっぽっちかと思われるのが悔しくて。
そこでその当時気になったアイドル崩れのタレントがいて、SPA!の中森新聞あたりでコラム書いてたと思うんだけど、ブリブリ80年代のアイドルっぽい表現でありながら結構図々しいハプニング(結婚する気もないのに瀬戸の花嫁コンテストに応募し、優勝したのに結婚しなかったとか)があったりして、コイツ絶対怪しいと思ってたわけ。しかも時代はガングロコギャルが闊歩するような有様。もはや80年代的な価値観なんてものは笑いのネタくらいにしかなってなかったのです。
そういう時代にうさんくさいくらいのアイドルっぽいというか、夢見る少女みたいのをネタにしてみたらおもしろいんじゃないかっていうのが何となく頭の中にあって、ネタが切れたメルマガに書いてみたら楽しくて。呼んでくれた人もあれはおもしろいって言ってくれたような気がするけど一番楽しんでたのは俺でした。
それから1ヶ月くらいHTMLやらFTPやらを勉強して、9月15日の休日にアップしたのが俺の最初のホームページでした。ネカマってのがバレるとそれだけでアングラな人から荒らしが来ると思ってたので、明らかにネタですよってことを意味するために「バーチャル+アイドル」=「バーチャライドル」って造語をつくって。
「バーチャル+オン」=「バーチャロン」っていうのと同じ発想です。
で、できたページが「レイカのドキドキホームページ」。
今見ても鳥肌が立つような寒さですが当時はもっと寒かったんだよな。
当時は伊達杏子ダテキョー)みたいなのがあったけど話題性だけで全然商業的な成功は得ていませんでした。結局レイカちゃんも大して注目されることなく消えていき、バーチャルのアイドルが大ブレイクするのは「ちゆ12歳」が出るまでとなります。それに触発された数知れないサイトが雨後の竹の子のように乱立しますがほとんど覚えてないですね。あれは書き手の知識量の豊富さとかネタのいじりどころが鋭いから指示されたのであって、バーチャルの女子が書いてるからってのはオマケですからね。